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歯医者が話す歯の話


歯医者が本音で歯の話を書いています。皆さんがよりよい治療を受けられる一助になればうれしいです!                質問などはコメントで入れて頂ければお答えします!

お口の中の疾患はその原因や症状が患者さんごとにそれぞれ異なり 当然治療の方法も患者さんごとに異なります。
当サイトの情報がすべての方に当てはまるものではありません。
当ブログ内の情報は特定の治療方法を推奨・否定するものではなく 一般的な歯科医学的な観点から書いております。
診療にあたっての治療方針は 診療をうける患者さんと担当する主治医で決定するものです。
お口の中でなにか症状や不安がある場合はかかりりつけの主治医を受診され 十分にご相談なさってください。




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保険制度と健康の矛盾

以前日本の保険制度について書きました。
そのなかでヘンだぞ!と指摘しているのですが
まだまだ矛盾していることが山ほどあります。
日本の保険制度は出来高制といって
実際に処置をした内容に応じて保険点数が発生する仕組みです。
病気を治療するための保険ですから
治すための処置をしないと医者歯医者は儲からないわけです。

しかし、ここが問題なのです。
削る?削らない?で書きましたが
現在の歯科の考え方として必要最小限の処置が主流です。
僕の場合、虫歯でも削って詰めずに、ブラッシングで経過観察することもあるわけです。

削らずにブラッシングで経過観察した場合
保険点数が発生しないのです。
そりゃそうです。削って詰めていないわけですから。
処置をすることを前提で作られている保険制度ですから。

お子さんなどで虫歯多発傾向の方などは
継続的に経過観察できるような項目はあるのですが
一本二本程度の小さな虫歯が対象ではありません。
歯科疾患管理料というものがあり、その中で
現状をお知らせしたり、経過観察中の注意をおしらせすることもできますが
県によっては処置がなくて管理料だけが算定されている場合は
審査の段階で査定されることもあるようですし、
何ヶ月も管理料だけで処置のないレセプトがたまると
保険組合などで再審査されて「おかしなレセプト」として
医療機関に差し戻され、その時点で一旦医療機関に支払われた診療報酬は
相殺調整される形で返還しなければなりません。
(ていうか相殺調整なので次に支払われる分から差し引かれてしまう)

このように
虫歯という病気があるものの
歯のこと、体のことを考えて経過観察をしているような場合
医療機関は儲からないことになります。

結局日本の歯科保険制度の中では
未だに削ってなんぼの世界です。
患者さん本意でやっている先生ほど保険診療は儲かりません。
基本に忠実に正しい処置をすれば初期の虫歯のレジン治療は
そうかんたんに取れたりしないものですが
取れなければその患者さんはその診療所でもう一度治療をすることはないわけです。

癒しの宿なんてことを良く聞くと思いますが
お食事処や旅館はそこを出てしまえば
時間の経過とともに利用者の満足度は色あせてゆきます。
そしてもう一度満足を味わいたいがために
そこのレピーターになり、また訪れるわけですが、
歯科治療では歯やお口のなかが
きちんと機能している間はもう一度歯科医院を訪れることはありません。
定期健診はきちんと機能しているかどうかわからない不安が患者さんの中にあるわけですから
不安がある時点で機能していないといえるわけです。

なにか問題があった場合、患者さんがその医院を良いと思えば
レピーターになってくれるわけですから
また来院してくれて保険点数をあげることができるわけです。

現状の日本の保険制度では
治療をしないと僕たちは食べて行けないので
一度いらしていただいた患者さんになにかあったとき
またいらしていただけるようなことを考えて診療にあたっているのですが
医療人として患者さんの健康を考える立場では
信頼して来院くださる患者さんが治療を終わったあと
きちんと歯やお口が機能してくれることを願って診療にあたっているわけですから
問題が起きてまた診療をうけにくるような状態であって欲しくないわけです。

その患者さんの状態によっては
どんなにベストを尽くしても
不可抗力的なトラブルがおきてしまいますから
すべての処置においてこのような一面があるわけではないのも事実ですが
なにかすっきりしない矛盾を感じます。

歯科治療には様々な内容のものがあり
そのなかには患者さんにはわからない治療の良し悪しがあり
きちんとした良心的な診療所を選ばないと
リスクばかり背負うことになってしまいます。
最近はインフォームドコンセントという言葉が一般化して
どこの歯科医院でもきちんとした説明をして
患者さんがきちんと理解できるだけの情報を提供しています。
コンビニより多い歯科診療所、
どこも患者さんの獲得に必死です。
当然どこでもきちんとした説明を行っているでしょうし
なかにはパソコンを使ってプレゼンして、
いろいろな資料まで出してくれるかもしれません。
インフォームドコンセントしている診療所すべてが
患者さん本意の診療を行っているとは限らないのです。
耐震偽装問題や食品や鉄鋼、最近ではおコメなどでも偽装があったように
医療でも偽装があってもおかしくないのです。
まじめにがんばっている先生が多いのも事実ですが
残念ながら同じ歯科医師として?が付いてしまう歯医者がいるのまた事実です。
この記事を読んでいる方には
本当の医療に出会って欲しいと思います。

疑問やご意見はありませんか?
どうぞご遠慮せずコメントください。
医療を受ける側の皆さんのカキコが日本の医療をよりよくすることにつながります!
最後までお付き合い有難うございました。お疲れさまでした。



テーマ : 歯科治療 - ジャンル : ヘルス・ダイエット

  • 2008.09.19.Fri
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